一番の理解者であることを伝える

ホストクラブというところに遊びに来る女性の大半は、かなり精神的に病んでいます。仕事に疲れ、人間関係に疲れ、都会の雑踏に疲れているのでしょう。
あるホストは言います。
「俺たちの仕事が成立しているのは、一般の男性が扱いきれない女の子を受け入れているからなんですね」
外見は美しくても、お酒を飲んで暴れたり、夜中に急に呼び出されたり、5時間も長電話をしてきたり。ホストは大変な女の子たちを相手にしています。ホストが「24時間営業」といわれるのは、店にいる時間だけではなく、四六時中、女の子の相手をしているからなんですね。一般男性であれば、間違いなくわずかな期間の交際でグロッキーでしょう。
そんな一般の男性がお手上げするようないわゆる壊れた女の子のことを、ホストたちはどうやって受け入れているのでしょうか。
「彼女たちは不安で仕方ないんです。自分の存在を誰かに認めてほしい。だから、とにかく俺だけは君のことを理解してるよ、安心して…ということを言葉で伝える。聞いて欲しいのならば何時間でも電話に付き合うし、そばにいて欲しいのであれば駆けつける。そして彼女の言うことはすべて肯定してあげる。もちろん完全に彼女が間違っていることはきちんと怒りますけどね」
まるで子育てと一緒ですね。子供は常に親に認められたいと願って生きています。親が自分という存在を受け入れてくれないとわかったとき、子供はぐれはじめます。親に受け入れてもらっているという確信が得られた子は、すくすくとまっすぐに育っていきます。女の子たちが高額なお金を払ってまでホストクラブに通うのは、自分を認めて受け入れてくれる存在がそこにいるから…なのです。
一般的な恋愛についても同じことが言えるということです。彼女という人間すべてを理解して、受け入れてあげることによって、それが次第に「愛」という確かな絆となってふたりを結ぶわけです。ただ、ホストと違って、無償の愛ですから、我慢ならないこともあることでしょう。そこだけは受け入れられないということがあって当たり前。恋愛に多少の妥協はつきものです。イヤなところも許すのが「愛」なのでしょうね。


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