彼女との交際が順調に進んでいくと、次に襲ってくるのが「倦怠期」です。「倦怠期」とは、要するに何も事件が起きずに平穏なこと。平穏なことは幸せだとは限りません。つまらなくて刺激のない時間がダラダラとふたりの間に流れていくだけです。
これは結婚した夫婦にも同様に訪れるものです。ある夫婦は結婚5周年を迎え、この倦怠期に差し掛かりました。毎週末にまるで義務のようにワンパターンな性交渉を行い、会話も減っていきました。ところがあることがきっかけで、この夫婦は毎晩のように激しく互いを求めあい、会話も増えていったのです。
それはご主人の浮気でした。携帯の受信メールを奥さんに発見されて、会社の部下と浮気していることが発覚したのです。怒った奥さんは、相手の女性と対決して、別れさせることに成功しました。ご主人は奥さんに土下座して謝り、奥さんも妻としての至らなさを詫び、もう二度と浮気をされないように、ダイエットやお化粧に励んでいるそうです。
あるカリスマホストはこう言います。
「壊れていない客は扱いが難しい。彼女たちは店で暴れることもなく、アメとムチを使い分ける必要もない。そうなると倦怠期が訪れる。そんなときにはわざと事件を起こす。彼女の心の中を引っかき回すようなことをね」
例えば――。そのホストはフルオーダーの高級スーツを着てきた。彼女が「ステキなスーツね」と少し膝に触れたとき、彼は彼女に注意をしました。「これ、高い生地使っているから、触る方向があるんだよ」
そう言って彼女の手をズボンの上に置き、ゆっくりと動かしました。しばらくお酒を飲んで酔っ払ってきた彼女は、ホストのズボンになにげなく手を置きました。その瞬間、ホストは彼女に大声で怒鳴りつけた。
「さっき注意しただろ!なんで触るんだよ。これ、いくらすると思ってるんだ!」
彼女はきょとんと彼の目をみました。彼の目は本気で怒っています。彼女は大粒の涙を流しながら叫びます。「ちょっと触っただけなのに、どうしてそんなに怒るの?」
彼はさらに怒ります。「さっき言っただろ!いやなんだよ、触られるの!」
彼女は泣きながら店を飛び出します。ホストは彼女を追いかけていきます。心を乱されて、よりが戻ったときに、彼女はますます彼から離れられなくなるのです。
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