殺し文句
ホストクラブのほとんどの店では、指名制度をとっています。指名してくれた客の売り上げのおよそ半分がホストの給料となります。指名客を増やしてこそ一流ホストといえるわけですね。
初対面の相手と、ほんの20分くらいの間に、自分を売り込む。外見だけで売れているホストもいますが、それだけでは長いお付き合いはできません。彼女の心を引き寄せて、かつ、長い間惚れさせなくてはプロとはいえません。そのために、彼らは自分なりの殺し文句をいくつか持っているといいます。
ここで注意したいのは、決まり文句≠ナはなく殺し文句≠ナす。
決まり文句は、誰もが考えつくような定型文。「かわいいね」「愛してるよ」といった言葉です。確かに言われて嬉しいけれど何度か聞いたことのあるセリフ。
殺し文句とは、これまで男性から言われたことがないような言葉。それだけで周りの男性が見えなくなってしまうかのような強いインパクトを持つセリフのことです。
ある売れっ子ホストはこう言います。
「ホストらしい言葉を吐く。思い切りキザなセリフも言うよ。たとえばこれまで神様って信じていなかったけど、キミと出会って神様はやっぱりいるんだって思ったよ。キミに出会わせてくれた神様に感謝したい≠ネんてね。彼女はうわ〜っ、ホストだね〜≠ネんて照れるんですよね。そこで真顔でなんで茶化すんだよ。冗談じゃなくてほんとだよ≠ニたたみかけるんです」
ホストだからキザなセリフも許されるのではないだろうか。一般の男性がそんなキザなセリフを吐いたら女の子は逆に引いてしまうのではないか…。
「そんなことないですよ。言葉ってものすごい武器なんです。武器はなんのためにあるのかというと、人を殺すためにある。俺たちの場合は、女の子を夢中にさせてしまう魔法の武器だね。殺し文句は一度だけではなく何度も吐くと効果的ですよ。これまで言われたことのない言葉が脳の中に刷り込まれていって、彼女は離れられなくなるんです」
あなただけのオリジナル殺し文句、ぜひ作ってみてくださいね。
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